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【暮らしとお金のアドバイザー】
ライブリフッド プランニング メルマガニュース
(2008年9月号)
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秋が近づいてきました。何となく風も変わってきたようです。
さて、選挙の風、本日、民主党代表が小沢氏続投に決定しました。
来年中には衆議院選挙がかならずあります。年内という声も出ているようです。
自民か民主か、最近、蟹工船ブームで共産党の人気も出てきているようです。選挙の風、
かわるんでしょうか?
マスコミを見ると、高齢者いじめの政策、という見出しが多いのですが、私の周りでは
生活に困っているお年寄りよりも、親御さんが息子や娘に援助している姿の方が圧倒的に
多いです。今の実体は若者いじめなんじゃないかと。
でも、「高齢者いじめの見出しの方が受ける」というマスコミの悪い部分が出ているように
思っています。だって、「なんで労働組合はここまで弱くなったのか」なんて特集ないです
から。
●【保険】この保険どう思う?(健康祝い金のある医療保険)
●【年金】逃げ切れるか団塊世代
●【貯蓄】老後の生活の差(毎月10万小遣い増えたら良いと思いませんか?)
●【他 】FPの国際規格のISO22222(2005)
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●【保険】この保険どう思う?(健康祝い金のある医療保険)
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最近、医療保険が人気です、よくテレビや雑誌で宣伝していますね。
病気やけがで 「一日あたり1万円の給付金、一泊二日からOK」
10年で自動更新、 「10年間何もなければお祝い金として、10万円」
〜さあ今すぐお電話を〜
こういう保険どう思われますか?
こんなパターンを想像してください。この保険に加入して五年後に入院しました。一週間入院です。
診断書を取って保険会社に請求すれば7万円貰えます。
でも、これを貰うと10万円のお祝い金の権利がなくなります。
請求しますか?
まだ満期までに入院する可能性があるかどうか考えますよね。
実際には、手術給付金というのもあったりしますし、今後の病気の進み方なんてのにも
影響しますけどね、数日間の入院だったり、満期まであと一年とかだったりすると、
お祝い金のことを考えると請求するのをためらいますよね。
じゃああなたは、何のためにこの保険を入っているんですか?なんてことになります。
お祝い金10万のために払う保険料はいくらか?。
50歳男性が加入して月々5,500円。年間66,000円。これの10年分。そして、65歳時更新時には
二倍くらいの保険料になっていて、高いからやめる、本当に医療保険が欲しい時に止めちゃう、
なんてことになっちゃいます。
まあね、多少悪く書いてしまいましたが、
「一泊二日からOK」と、「お祝い金付き」というのは矛盾する保険なのです。
私はいつもシンプルな保険をお奨めしています。
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というか、入らなくてもいいという人も多かったりします。
私の姉なんか、子供が二人いて、一人は社会人、一人は大学生、住宅ローンもなくて、でも、
生命保険は昔に入った死亡保障4000万円のまま。
旦那はもう勤続30年を超えているので、万が一亡くなっても、退職金相当の弔慰金が相当
あるし(2000万くらいかな)、遺族厚生年金もそれなりにある(月20万くらいかな)ので、
えらくもったいないことしているなぁ、保障を半分に減額すればいいのに、なんて思う
のですが、取りあえず止める気はないみたいです。
年間軽く10万くらい浮くと思うのですが。。。。。
(まあ生活に困っている様子もないようなので、お節介になって嫌われたら嫌なので強くは
言ってません。)
定年直前に亡くなれば4000万(定期保険+終身)、直後なら500万(終身保険のみ)。
これ、単純におかしいんですよ。
定年前か後か、どちらかの保障が大きすぎるか、どちらかが少なすぎるかなんです。
保険は、五年ごとか十年ごとに見直す(一般には子供の年齢が上がれば必要保障は減るはず)
最近は、一括保険金ではなく、65歳まで毎月20万なんていう所得保障型にして、保険料を
かなり抑えた保険も出てきています。
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●【年金】逃げ切れるか団塊世代
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高齢化が進む中、暮らしはどうなっていくのか。
今の日本の四分の一(25%)が年金生活者です。そして、今後大人の45%が65歳以上という世界が
やってくると予想されています。
高齢者を2人の若者で支えようとすると今のままなら、
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┃ 若者の保険料が2倍になるか、 ┃
┃ 高齢者の年金が半分になるか ┃
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のどちらかです。
で、第3の案として、消費税の10%アップが出てくるわけです。
日本の社会保障は、基本は「現役者の保険料→受給者」という制度です。
よく若い頃積み立てたんだから、と言われますが間違いです。若い頃に払った分はその当時の
高齢者に回っています。
今、国家予算の一般会計83兆のうち、社会保障が20兆円、公共事業が7兆円。
将来、社会保障で40兆必要になるのにどうするの?
さて団塊世代、このまま逃げ切れるでしょうか?
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●【貯蓄】老後の生活の差 ( 毎月10万小遣い増えたら良いと思いませんか? )
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質問です、年金生活されている方で次のどちらの方が生活が裕福でしょうか?
「1億の貯金がある人」
「1000万の貯金の人」
当然1億ある人?、違うんです。往々にして「年金額」によっていたりします。
そして、年金から支出(固定費)を引いた残りの多い方が裕福な生活をしています。
つまり、「日常入ってくるお金と、出ていくお金だけ」でしか考えられない人、という訳です。
私としては1億ある人は、それなりの生活をしていただきたいなぁなんて思います。
毎月10万小遣い増えたら良いと思いませんか? 10年では1200万です。
寿命を考えると3000万〜5000万生活費に充てても問題ないでしょう。
でもね、「貯金が減るのが嫌だ!」と思っている人は、1億でも1000万でも、年金だけの
生活になっちゃうわけです。
1億なんて言う額を出しましたけどね、ライフプランを作れば、お金の収支が見えてきて、
たとえ、貯金300万でもあるいは貯金0でも収支が将来に亘って安心できれば、それだけ充実した
人生がおくれることになるのです。(と宣伝しておきましょう)
さて、また質問です。
「貴方は、今、どれだけの資産を持っているか言えますか?」
「貴方の世帯は、今、 〃 」
預貯金、国債・社債・、投資信託、株券、不動産、ゴルフ会員権、有名絵画、、、、
それに、生命保険。
配偶者の資産が分からない人、あとから、税務署に、「申告していない財産があるでしょ」
「延滞加算税をつけて納めてください」なんてことになりますので要注意。
やっぱり遺言書は良いと思いますよ。
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●FPの国際規格ISO22222(2005)
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ライフプランニング、これは日本だけのことではありません。
アメリカでは、友人に、医者・弁護士・FPを持つと良い、なんて言われています。
特にアメリカの場合、企業年金は自分で運用するという性格が強いためです。
年金が貰えるのは低所得者(つまり生活保護のようなもの)、一般の人は自分で年金を
保険に加入する感覚で、自分で用意するという風潮だからです。
もっと有意義な生活をしたい、という要請に答えるための国際規格が2005年に
できました。ISO22222パーソナルファイナンシャル・プランニングです。
日本ではまだ正式には制定されていません。が、FP協会の規約はこれに準じたものに
なっています。世界的には、イギリス、シンガポールが特に前向きなようで、
次にアメリカ。元々アメリカには独自の規格があってかなり似通っているのですが、
アメリカのプライドがあるんでしょうかね、まだアメリカで制定されていないので日本も
それにあわせているの言うのが現状のようです。でももう時間の問題でしょう。内容に
ほとんど差がありませんから。
FP相談の基本は、貯蓄にしろ保険にしろ、今までただ何となくで済ませていたものを
はっきりさせることにあります。(よく投資の相談とか損しないための相談と思われる
方が多いのですが、それはプランニングにおける二次的な作用の結果です。)
本来のパーソナルファイナンシャルの内容はと言うと、
◆目標の明確化・数値化
◆情報の収集と分析
◆提案書の作成からプラン実行
◆定期的フォロー
これにつきます。
まだまだこの業界では、FP自体の会社が少なく、当然この規格に即した企業集団は
ほとんどありません。が、徐々に増えていくんじゃないかと思っています。
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ここまでお読みくださりありがとうございます。
少しは涼しくなりましたが、本日京都は気温33.5℃でした。去年はお彼岸ころまで暑かった
のですが、皆様、ご健康にお過ごしくださいませ。
私はこの秋こそ運動不足を少しでも緩和したいなぁなんて思っております。