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 【暮らしとお金のアドバイザー】
  ライブリフッド プランニング メルマガニュース
                 (2008年11月号)
       (本メールはメルマガ登録の方に配信しております。)
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 今年もあと2ヶ月。大掃除と年賀状準備の季節です。
 11月の3連休、皆様いかがお過ごしでしたでしょうか?
 最近ですね、青春をテーマにした小説とか映画(DVD)を好んで見ています。矢口史靖
監督の「ウォーターボーイズ」や「スイングガールズ」、大槻ケンジ著作の「グミ・
チョコレート・パイン」、アメリカ映画の「ハイスクールミュージカル」など。
 「今年の夏休み、は今年しかない、来年は受験だ!社会人だ」、
青春のまっただ中にいる彼らは、こんな思いで生活するのですね。
それに比べ私はと言えば、「あ〜、そろそろ大掃除かぁ、年賀状かぁ」なんて
年中行事をこなすだけになってきています。
 『 わくわく・どきどきがあるから人生は楽しい!』
 自分の生活も、少し見直していきたいな、なんて思っています。
 
 
 【今月の目次】
    ●市場大混乱の9月10月  損切りはいつする?
    ●株、誰が儲けて誰が損する?
    ●年金問題 ・ 年金2割減っても大丈夫?


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 ●市場大混乱の9月10月  損切りはいつする?
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 100年に一度の金融危機。日本の日経平均株価も26年ぶりに最安値を更新しました。
私のブログやホームページもおかげさまで、このところアクセス数が急上昇、10月は
月間7000アクセスを超えました。
 
 下げ相場で儲けを生み出せる人、まず、いません。私は1989年のバブル前から投信を
買っていますが、長期投資という所以は、長い目で見て、安いところで買って、高いとこ
ろで売る。これが基本です。

 (1)失敗されている人は、「長期で買っていく」、こういう視点がまずありません。
     そもそも最初に、ドカっと投資している。
 (2)失敗だからと、他の物に乗り換える。
     株がダメだから債券だ、とか為替だとか、他の物に移る。
    折角の勉強のチャンスを逃して、不慣れなものに手を出しておられます。
    はたして、それでうまくいくでしょうか?
    高く買って、安く売る、という最悪のことをしている方が結構いらっしゃいます。

私の知人で証券アナリストをされている方がいますが、この方は、株以外、一切されてい
ません。それが一番状況がよく分かるからです。不慣れな物に手を出すより知っている
世界でやった方が確率が高い。これのみの考えです。
もちろんリスク分散という点では、一点集中は良いことではありません。問題はタイミ
ングです。最初に分けて投資する。時間を分けて投資する。これが出来ずに、一点集中を
乗り換えていく、というのは非常にリスクが高い物だと思います。
(でもね、証券会社さんは手数料が欲しいから、乗り換えませんか?こんなものがありま
 すよ。なんて言ってくるんですよね。野村が赤字決算を発表しましたがその前の電話
 勧誘、凄くなかったですか?>野村に口座のある方)

 (3)上がるまで待つという間違った考え方
    単純に、これだけ下がったのだから、上がるまで待つ。これはいけません。
    正直、これだけ下がった相場ですから元の水準に戻るまでには相当時間が掛かるで
    しょう。短期的に見ると、相場という物は、行き過ぎた物は必ず戻ります。
    ただ、長期的視点を見失うと、じりじり下がっていく、なんてことにもなりかね
    ません。早い話、バブルの時の日経平均の最高値39000円、この時の人は、数年
    十数年のオーダーではほぼ戻らないでしょう。それでいいですか?
    戻るのを待つのではなく、小さな波でしっかり収益を取っていく、こういう
    視点を見失うといつまで経っても利益は出ません。
    
 (4)もう諦める!
    これはある意味、正しいでしょう。私から見ると、なんともったいない、なんて
    思いますけど。高く買って安く売る、最悪のパターンですね。同じ諦めるにして
    も税金が得するようにとか、損失を半分程度におさえてから、なんてすべきじゃ
    ないでしょうか?
 
 
 機関投資家と個人投資家で異なる点は何でしょうか? それは時間です。
 単純に例えば保険会社で言いますと、30歳の人が払った保険料を積み立てて、払うのは
何十年も先です。死亡時に払う。平均寿命まで40年くらいあります。
 でも個人投資家で40年間運用できる人、あまりいません。
 で、本題のいつ損切りするか?
 時間がそれぞれ違うのですから答えはありません。数十年待てる人は待ってみるという
のも良いでしょう。そのお金をいつ使いたいか? これによって、お金が生きてくる人と
死んでいる人、とに変わってくると思います。
 自分の持っている時間、永遠はありえませんから、自分の資金需要はどこだ、と考える
ことになります。ライフプランです。
 
* * * * * *

 今回なぜ、相場が下げたか?
 アメリカ住宅ローンが証券化され、それが焦げ付いた。そしてその証券をどの金融機関が
どれくらいもっているかわからない。これが初期の信用不安の第一歩でした。
次に、アメリカの景気後退。これが世界中の経済に悪影響をもたらす、という景気後退論。
 ここまではいいですね。

 しかしながら、日本の株式市場で言うと、PBR1を大きく割って売られています。PBRと
いうのは、会社の資産を株式数で割った価格で、「今、会社を清算しても残る一株あたり
の価値」です。これを割っているのは理論上はおかしい。よほど粉飾の疑いがあるとか、
よほど業績が悪化するという懸念が無い限り起こりえないはず、それが起こっています。
 なぜでしょう?

 売りたい人が多いから株価が下がる。これがマーケット原理。
 誰が売っているのか。ヘッジファンドが一因と言われています。

 レバレッジ取引です。持てる資産の数十倍の取引を積極的に行っているのがヘッジ
ファンドで、決算・資金繰り対策で、否応なく売っている。だから理論上の価格以上に
売られている。
 もう一点は経済対策。特にアメリカと日本の政策ですね、どちらも、まだはっきり
していません。どこから手をつけるかが見えてくれば次第に相場も安定してくると思い
ます。
 
 
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 ●株、誰が儲けて誰が損する?
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 株価が順調に上がっている時、誰が損していますか?
 最後のババを引いた人が損をかぶっている?
 
ババを引かないようにしよう、こういう考え方は確かにあります。でも違う視点で
考えましょう。
株価が順調に上がっている時、100万円で買って150万円で売った人。
              150万円で買って200万円で売った人。
              200万円で買って300万円で売った人。

   だれも損していませんね? 誰が損するのでしょう?
   
 会社の業績が上がったから株価が上がった。
 なぜ業績が上がったのか? 他社より良い経営をしたからですね。
 ただ、良い業績が正しい方法でできたものではない時もありますよね。
 不法労働で搾取したためにとか、悪いコトして業績が上がる、とか。
 
 国内だけではありません。時給100円だから安く出来た製品を、輸入して高く売って
業績をあげる。悪く書くとこうなりますが、日本の製造業はほとんどこれです。株価が
上がっている時に損しているのは労働者。
 ま、こんな考え方も出来るわけです。
 
 女性の品格という本がヒットして、いろいろな「○○の品格」という本が出ています。
そのうち誰かが「投資家の品格」という本を書くんじゃないかと待っているのですが、
まだ出ていませんね。
 自分の自身の投資スタンス、株の銘柄選び、こう言う時に、永続的に成長する企業か
どうか、という視点も大事にしたいな、と思っています。

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 ●年金問題 ・ 年金2割減っても大丈夫?
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 年金問題、依然続いています。
 企業が届け出る各従業員の給料を不正に引き下げ、保険料をごまかした、という問題。
将来の受給年金額が減ることになります。これの最も大きな問題は、この不正引き下げを
社会保険庁が主導したという点です。社保庁はまだ公式には組織関与を認めていませんが、
民主党の委員会などで元職員が証言していますし、だいたい不正と思われるものが、
80万件〜140万件あると推定されて点で、社保庁の関与なしには行えないというのが
当然の見方でしょう。
 この他、不正引き下げではなく、不正脱退させた従業員の発覚防止のために、医療レセ
プトを不正処理した職員なんてのも公表されておりました。

 なぜこの問題が起きたかというと、年金の未納率改善です。保険料を誤魔化した分で
未納の分を払ってしまうという方法で未納率を向上させるという手口。本来なら徹底調査が
必要なのですが(厚生労働大臣も調査すると言っていますが)、不正関与した職員は、
来年からの新組織に移行できないという点でみんな黙り込んでいるという状態だそうで、
なかなか調査が進んでいないようです。
 
 記録漏れ問題では、明確な証拠が無く、第3者委員会に回った分の処理がかなり進んで
きました。進捗が悪かったのですが半分の処理は終わったとのことです。

「無年金だった人が貰えるようになった」「年金が3万円増えた」
いろんな例があるようですが、普通、年金が増えることが分かったら次の年金支給時に
振り込まれると思いませんか? 現状、処理に半年以上かかっています。無年金の人や、
低年金の人でやむを得なくパートに出ているような人に対しては、即刻受給、それができ
ないなら、役所での無利子貸与、なんかの政策が取れないのかなんて思います。
 
 ちなみに、社保庁は厚労省で、第3者委員会は総務省管轄です。厚労省ではまともな
判断が出来ないだろうという閣議決定で省庁を超えて第3者委員会が設置されています。
(だから年金問題の公式発表は、厚労省・総務省・内閣府 と三カ所で発表されています。)
 
 
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   来年の年金 増額なし。
   年金2割減っても大丈夫?
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 年金は物価と同様に引き上げ・引き下げ、することになっていたのは過去の話です。
 
 昔、物価が下がっていたのに、選挙対策で年金引き下げが行われませんでした。
この昔のツケをまず解消!することになっています。また、現制度では、年金額は
現役者の平均給与にも連動するようになっていますが平均給与は下がっています。
このため、来年の年金は増額0はまず間違いありません。(その代わり、減額するとき
のハードルを高くした制度設計になっています。)
 
 私が老後のライフプランを作る時は、10年間で年金を2割下げると見込んで、
ライフプランを作っています。そんなの嫌だと思っても、現行制度を見ていると、そう
せざるを得ません、一番もっともらしいプランを作らないと意味がありませんから。

 2割下がる分、貯蓄を取り崩すなり、家計を見直すなり、車の購入を控えるなりして、
充分な老後設計を出来るようにプランを作っています。まず安心できるライフプランで、
残った分で、あとはご自由にお楽しみくださいと。旅行でもいいし、投資に目覚めるのも
良いし、趣味に没頭するというのもいいでしょう。

 20年前は、年金があれば安心だ、医療費は1割だから安心だ、
 これが崩れているから、他のことで「安心」を作る必要がある、こう思います。
 安心と買う時代。
 

 折角のお金をどううまく使うのか、
 「資産を守り・殖やす、そして使う」、「人生とお金」これを意識する人しない人の
違いが今後ますます大きくなると思っています。


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ここまでお読みくださりありがとうございます。
文中にも少し書きましたが、10月のブログのアクセス数は7000を超えました、半年で2倍、
1年前の3倍になってきています。ありがとうございます。
これからも、できるだけ皆様のお役に立てる情報を発信したいと思っています。