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 【暮らしとお金のアドバイザー】
  ライブリフッド プランニング メルマガニュース
                 (2009年10月号)
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 以前、相続した土地にマンションを建てたいというご相談があったのですが
そのマンションが完成し、先日、見学させて貰いました。「今、こんなキッチン
なんだ」「こんな洗面台があるんだ」「床下収納すごいですね(→賃貸では珍しい)」
自分が住むわけではないのに新築物件を見ると、とてもコーフンしますね。

  ●持ち家リスク、賃貸リスク
  ●きこりんの家(住友林業)
  ●介護ホームを探しているAさん


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●持ち家リスク、賃貸リスク
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スポーツクラブに通っています。その途中に餃子の王将があるせいで、時々無性に
食べたくなってしまってしまうのですが、つい先日も夕食には少しだけ早い時間帯、
クラブの帰りに入ってみました。
注文をして待っていると、カウンターでもなにやら店員が談笑しています。時間中に
どうかとも思いますが、ま、今、客はまだ少ないし良しとしましょう。どうやら誰か
が家を買ったらしい。

「こんど招待して〜」
「いいよ〜」
「でも、この前の台風で家、流されたりした人大変だよね。知り合いが床上浸水
 だって。」
「そうそう、うちの近所でも火事で全焼したとこがある」
「そんなの考えると、やっぱ賃貸がいいな」

家を建てたばかりの人を悲しくさせてどうする、というよりヤッカミだな、などと
思いつつ、これは実に本質を突いているように思いました。
火災保険に入ったとて、水災は補償無し。総合型や自然災害型の特約をつけても、
床上浸水くらいでは50万100万円の補償金が出るだけ。


家を買うと言うことは、実はリスクを変えると言うことなのです。


賃貸のリスクは何と言っても、ずっと家賃を払い続けなきゃいけないというリスク。
以前は高齢者の契約は拒否する大家が多くて高齢期の引越が出来ないというリスクが
あったのですが、これは最近だいぶ変わってきました。高優賃、高専賃などという
住宅が随分増えてきています。
バリアフリーに改造したくても大家の許可がないと出来ないというのも賃貸のリスク
ですね。

持ち家のリスク、これは、管理費用・メンテ費用がかかるというリスク。特に、
数十年を経過した家の補修費用は半端じゃない。先の台風や火災などのリスクもあり
ます。ローンを組む場合は無事ローンが払い終えられるかというリスクもありますね。
折角、子供の学区を考えて引っ越したのに、イジメにあって、引越を余儀なくされ
た、こんな話しもあったりします。

3000万で買った家を売ったら800万、こんな話しを聞くと、まあ持ち家と賃貸は
コストという点ではあまり変わらないなと思います。

となると、持ち家か賃貸か、を考える重要な要素は次の2点。

 1.どんな暮らしを夢見るか
    ペットを買いたい、園芸をしたい、学区を選びたい、地域の近所付き合いを
    したい、自宅で商売したい・・・
    自宅で菜園・花作りという声は結構よくお聞きします。
    
 2.どんなリスクを許容するか
    上に上げたリスク(支払・火災・改装・メンテ・管理費、自発的引越)の他、
    転勤・転居の他動的引越、はたまた離婚時対応。

夢見る暮らしが譲れるのか譲れないのか、そしてそのリスクが許容できるのか、これで
賃貸派か持ち家派かは別れると思います。

家は買うものですか、建てるものですか?
家を(設計して)建てたいという人は、こんな家というプランがあるわけで、そんな
方は持ち家をお奨めしたい。そうでない人は、もうちょっと考えて、自分の希望が
はっきりするまで、しっかり頭金を貯金することに徹して、考えをまとめた方が良い、
なんて思います。

あと、高齢一人暮らしになって例えば車椅子が手放せない生活となった時にそれでも
自分の家で暮らすという方は持ち家派、介護施設に移るという方は賃貸派なんて考えも
できるかな、と思います。引越前提なら、土地という資産より、現金という資産の方が
絶対使い勝手がいいですから。


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●きこりんの家
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 住友林業の家の名前です。はやりのエコの話題。
 大手の企業さんはどこもCSRとか地球環境とか叫んでいますが、大抵は、延命型、
すなわち、今まで排ガス100だったのが50の自動車です、とか、いままでの半分の
CO2排出量ですなどというタイプ。
 でもこの住友林業のきこりんの家シリーズは、10年間で材木で使ったCO2を全部
吸収するという循環型です。家の延べ床面積の2倍を植林するという取り組みをし
ています。

 しかもナイスアイデアと思ったのは、住友信託銀行で住宅ローンを組むと1〜2%
金利を低くすると言うグループ間のメリットを最大限に生かしています。
(1〜2%というのが凄いです。明らかに他銀行との差別化を狙っている金利差)

 ま、どこまで営業用の宣伝文句で、どこまでが真実なのかちょっとわかりませんが、
CSRを小手先に使っている企業が多い中では、ちょっとこれは小手先ではないような
感じがしています。
 住宅市場も銀行業界(特に住友信託は苦戦中)も厳しい中で、結構大胆な戦略を
立ててきたなぁという感じ。ただ、住友林業はミドルクラスの住宅メーカーの一つ
というイメージなのでどれくらい浸透するかはちょっと不明です。
(実際、予算的に近くの工務店とか、○○ホームにした、なんて声の方が
 よく聞こえてますから)

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●介護ホームを探しているAさん
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Aさんは、定年退職されたご主人と二人の生活でしたが、ガンでご主人に先立たれ
自分の体力も衰えてきたことから介護ホームを探しておられます。子供がいなくて
幸い保険金か貯蓄なのかは分かりませんが、それなりの貯蓄(数千万)をお持ちです。

現在、要支援2の等級、日常生活はなんとか一人でされておられますが将来を考える
とやや不安。

--------  で、ここからが問題なのです。

Aさん、将来が不安で、新聞広告などを見るたびに、電話を掛けてこられます。

「ここ、どう思います?」
「見学に行かれました?」
「いえまだ」
「まずは見学ですよ。3つ4つ見ないと自分のイメージが掴めませんよ」
「そうですね」
「老人ホームの倒産も出てきていますから、ホーム選びほど慎重にならないと
 ダメですよ!」
 
結局これの繰り返しなのです。いつまで経っても先に進まない。
見学に行くということにハードルがあるようです。半分、見学しなくても契約したい
というお気持ちがあるのでしょうが、私としてはそんなことはとてもお勧めできません。

このパターン、介護ホームに限らずは割とあります。
子供の塾の選定、学区の選定、自分の持ち家選び、就職選び・・・・
選択をするという決断が出来ないと、いつまでたっても同じ状況のまま前に進まな
い方は結構おられます。人生何度か決断する時がありますけど、このとき助けになる
のがライフプランです。
私の仕事も「後ろを押したり・引き留めたり」が一つの仕事だなぁと思うことが
よくあります。


自分の理想と現実とを客観的に見比べながら、少しずつ軌道修正しつつ具体化して
行く。ま、これは、がむしゃらに働いていればなるようになったという時代が
崩れてきている表れでもあって悲しいことなのですが、だからといって、自分が
その悲しいグループに入ることはありません。

先のAさん、これからどうなるか分かりませんが、このままのパターンだと、
どうしようもなくなって、最後に、えいやっ!と決断するパターンでしょう。
その時に判断を間違えないように願うばかりです。
基本的に老後の心配は、ぎりぎりまで過ごすか、前もって準備しておくかの
2つに一つだと思います。

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ここまでお読みくださりありがとうございます。
現代はストレス社会と呼ばれていますが、ストレスは本来生活に張りを与えて
くれるものです。ストレスをうまく調節する方法は、自分に対して
「出力(アウト)・入力(イン)・休憩(レスト) をバランスさせること。」
スポーツ選手が「実力をつけて結果を出して休息で次に備える」と考える、この
プロセスなのですね。
アウト・イン・レスト、どれも多すぎても少なすぎても偏っていてもいけません。

早いものでもう10月。スポーツにも旅行にも絶好の季節です。ストレスが偏って
いるなと思う方は、ちょっとバランスを見直して、息抜きしたり新しいことにチャ
レンジしてみれば、きっと人生がちょっぴり豊かになっていく、と思いますよ。