●お金ってなんでしょう?
お金というのは、労働の対価として受取り、それで、物やサービスを買う、って授業で習いませんでしたか? これに加えて、貯めたり、前借り(借金)したりという機能もあるのがお金です。
日本の教育制度ではこれまであまり立ち入った話をせずに済ませてきた感じがします。
「20万貸してよ」「はいっ」って気前よく貸してくれるのがクレジットカードです。
クレジットカードの注意点は、分割払いとリボ払いとキャッシングサービス。これらはどれも利子が必要です。それもかなり高い利子です。利用額が数万円なら利子も毎月数百円くらいとそんなに目立たない額ですが、利率にするとかなり割高です。利子の必要なサービスをいつもいつも使っている人は要注意です。
カードにポイントが付くとかマイルに変えられるとかと喜んでいたら、その分しっかり利子を払ってた、みたいなことが無いようにしましょう。
目安は収入の2割、あるいは生活費の1割までに抑え、カードは1枚か2枚まで。毎月の利用明細はちゃんと見て、詐欺とか不正利用されていないかチェック。もちろん利子の付くサービスは使わず、翌月一括払いのみ。ちなみに、年間1575円とかの年会費を取るカード会社が一般的ですが、一部のショップや百貨店などの提携カードでは年会費無料というところも結構ありますので要チェックです。
結婚、出産、子育て、車購入、住宅購入、、、、いろんなライフイベント でいろんなお金が必要です。資金の点ではどのライフイベントも1年2年で準備できません。準備をした人としていない人では全然違う生活となることは間違いありません。
計画的な資金準備と無理のない借金が、満足いく人生の第一歩です。
計画的な準備のためには、一日でも早い方が良いのは言うまでもありません。
最後に国民年金。将来貰えそうにないから払わないという未納者が公式には3割、実態は半分くらいいると言われています。
老後はなんとかなるさ、と言う人が多いのですが、どうやってなんとかするのかよく考えてくださいね。100歳まで生きる人も多いんです。
老齢年金の基本は65歳からの支給で死ぬまで貰える制度 です。20歳から60歳までが払い込む期間で、ずーっと払った人で、年金額は1年間で79万円です(平成24年)。未納期間があると減額されます。正直、年間約79万円以内で生活できる人はほとんどいないでしょう。大抵は貯蓄を取り崩しています。
ところで、払い込む方について言うと、今の国民年金保険料は、毎月約15000円。会社勤めの人は厚生年金(報酬の16.8%の労使折半)。
将来、年金額も保険料もそれから物価も変わっていくので単純計算してはいけませんが単純に 15000×12ヶ月×40年=720万円。 年金額約9年分相当を積み立てるという計算になります。
ずーっと払ったのにすぐ死んじゃったら払い損とも言えますが、死ぬまで貰えるという点では一種の保険と考えて良いでしょう。だから年金保険というのです。
しかも、国民年金は、万が一傷害事故で働けなくなったり、子供を抱えた奥さんが遺族になったときなんかは、障害年金、 遺族年金>が貰える制度でまさしく保険の機能をもっているものです。
国民年金を払っていない人、その分ちゃんと貯蓄してください。老後10年間だけでも生活費いくらかかりますか? 15万円の生活費として、×12ヶ月×10年=1800万円必要ですよ。
国民年金には、学生や所得の少ない若年者に対する猶予制度や、収入の少ない人用の免除制度があります。こういった制度はある意味権利ですので、しっかり手続きしましょう。
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