2004年に日本育英会は日本学生支援機構という組織に変わりました。
正式には、独立行政法人　日本学生支援機構といいます。ここで取り上げた報奨金制度というのは、残額を一括返済すると、キャッシュバックされるという制度です。
　育英会時代はかなり宣伝していたのですが、組織が変わってから、HPでもほとんどふれられておらず、どうなったのか気になっていました。（あまり知られたくない制度なのかなぁという気がしないでもありません。役立つ情報をお届けしたい私としては是非とも書いておかなければ・・・・）

　日本学生支援機構に名前が変わってからは無利息の奨学金は、「第１種奨学金」と言います。これに対し、有利息タイプは「第２種奨学金・きぼう21プラン」と呼ばれています。報奨金制度があるのは無利息の第１種奨学金の方です。当然、借りる際の審査は、第１種の方が厳しくなっています。
　
　さてその報奨金制度、現在はこんな制度です。
　５年以上の返済が残っている人が残額を一括返済すると、キャッシュバックがあります。

　段階的に廃止されてきているとは言え、過去に借りた人はまだまだ対象者が残っている状況のようです。銀行の定期預金よりはるかにお得。余剰資金があるなら検討しましょう。

　電話で聞いただけなので、ひょっとしたら間違いがあるかも知れません。
奨学生番号とともに直接お問い合わせください。

●第２種奨学金は将来利息を節約できる。

　なお、第２種奨学金・きぼう21プラン（有利息タイプ）についての繰り上げ返済は、期間短縮型のみで通常のローンと同じく、将来の利息分の節約効果となります。一括でなくても、いわゆる「中抜き」という繰上返済が可能。早い時期にするほど効果があります。シミュレーション希望の方は御相談下さい。

●返済できない時

　保証人に督促が回るとか、最近ではブラックリストに載せようなどというニュースもありますが、一方で、就職が出来ず払うに払えない人も増えているのも事実です。学生支援機構にはそういった返済猶予のための窓口がありますので御相談下さい。（ただし一つ覚えておいてください。返済されないがために、新たに奨学金をはずれる人が増えるということを。借りたものは頑張って返してね、ほとんどの人はそう思っていると思いますけど）