私「5年後とか10年後の暮らしを考えましょうか? どんな暮らしをしていると想像します? 結局それが自分のプランになるってことなんです」
「特に考えたこと、ありませんけど、今の暮らしが続いていればと」
「今の暮らしを続けるにしても、加齢という避けては通れない問題がありますよね」
「えぇ、まぁ」
「年齢が上がるにつれ、どうしても老化から病気・病院通いをする人が多いのですがWさんは今はどうですか?」
「私は膝が痛くて、水を抜いて貰ったり駐車して貰ったり、もう10年くらい病院に通ってます」
「病院へはどうやって?」
「主人に送ってもらってます。」
「あまり口にするべき事ではないのですが、寿命が永遠では無い以上、いずれはご夫婦どちらかが先に亡くなりますよね。これは絶対避けられません。それを考えるのが私の仕事なので気分を害されないでください」
「えぇ」
「もしご主人の方が先に亡くなれば、病院の送り迎えはどうします」
「駅までタクシーで、それから1駅電車に乗って、あとは病院の送迎バス、かな」
「つまりその費用も時間も必要になるわけで、今の暮らしは永遠には続かないということははっきりと言えます。」
「はい」
「じゃ私の本業、収入面を考えますね。一応、旦那さん・奥さん両方について一人暮らしになった場合の年金を計算します。
現在の世帯収入は、夫 280万+ 妻 60万 の340万。
税金とかを引くと、毎月約25万円の暮らしですね。
・奥さんが先に亡くなり、旦那さん一人になった場合 夫 年金 280万
・旦那さんが 〃 奥さん 〃 妻 年金 215万
つまり、奥さん一人暮らしだと世帯収入は6割になる。もちろん、支出も多少は減るかと思いますが、こういう中でどんな暮らしをしたいのかを考えるのかというプラン作りをするということになります。」
「あとは、今ある貯蓄とか保険金の兼ね合いになってきますね。貯蓄をどう有効に使っていくか、ということになってきます。将来見込む生活費と先の年金額と、それから臨時費用をなんかを足して、十分貯蓄でまかなえるのなら、全然心配ない生活が出来ますし、そうなるようには、今どんな生活をしておくのか、将来の生活費用や税金や健康保険も含めて、いくつかシミュレーションしましょうか? 」
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