●世帯主死亡、最初は、「死亡診断書」から
死亡診断書から始まります。
私の親父は自宅で亡くなったのですが、朝、起きるとベッドの横で倒れている。ほんの少し体温が残っているが、素人にも「冷たい」という感覚。でもまずは、救急車を呼びました。救急隊員は、状況を見て、「警察呼びますね」。
警察は犯罪ではない事件性はないという判断の元、医者を呼びました。
医師による死亡確認+診断書。これが日本における「死亡」という事実の始まりです。
●死亡診断書の隣が「死亡届」、そして、「埋葬許可(火葬許可)」
診断書を書いて貰うと、その隣のページが死亡届になっています(たぶんどこでも)
それを持って役所に行きます。そこで必要なのは埋葬許可書を貰うこと。都市部では火葬許可書となっていることが多いです。これがないと火葬できません。(ちなみに火葬するのにもお金が必要ですよ)
住民課で住民票抹消。住民票が消えた事(転出とか死亡とか)を証明するのが住民票の除票と言います。事務手続き(銀行とか)であとから必要となることも多いです。そして、この除票には一つ前の住所が記載されています。死亡共済金の請求時には、同居の証明が必要だったりしますが、死亡時は老人ホームに住民票を移している場合、当然同居ではないので、もともと一緒に住んでいたよという証明にこの除票を使うこともあります。
●葬式とか告別式
病院の霊安室の前で、病院専属の葬儀屋さんが待っていた、なんてこともありますが、どこかの葬儀屋に葬式一式を頼むとか、近所総出でお葬式を行うところとか、お寺さん主導で行うとか、それはもう地域性と個人の宗教でいろいろです。最近は、家族葬や密葬なんかも多いようです。大多数の方が仏教だと思いますが、葬式をする必要がなければそれはそれでいいんじゃないかと思います。戒名なしで俗名で、なんてのも引き受けて頂けるお寺も多いようです。ただ個人的にはね、もし、どこかに過去帳なんてものがあるのなら、故人がまっとうに生きてきた証として、きちんと弔ってあげて欲しいなぁなんて思います。
うちは田舎だからかもしれませんが、葬式の時は戒名(法名)はいらないと言っていてもお墓を作る時に、やっぱりつけて貰おうかなんて言う人もあるみたいです。それだったら、最初からつけて葬儀した方が故人のためなのになぁなんて思います。
※葬式一式 ○○万円、と言われたら、この一式にどこまで入っているのかしっかり把握しましょう。(通常、祭壇とその周辺部分までで、他はオプションです)気が動転しているものですが、冷静な親族を葬儀関係を任せるなんてのもいいと思います。
※お寺さんのお布施はいくらか?
まずは、葬儀屋に聞きます。ただ葬儀屋は経験からやや高めを言うでしょう。貴宅とお寺とのこれまでの関係とか、お寺自身の格なんかで変わってきますので、お寺さんに聞くのがいいと思います。30万とか50万とか。院号をつけて、というと、「院号は生前からお寺に関わってきた信者さんに対してつけるもので・・・」と拒否される場合と、「とは言っても、お布施いくら頂ければお寺に貢献された方ということでつけさせて頂きます」なんて言われる場合がありますよ。院号代はもう住職次第、普通の檀家数十軒で成り立っているお寺だと、やはり30万とか50万とかじゃないかと思います。
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